日銀政策会議は大きく動くイベント。過去の検証用として記録しておくことにする。
日銀会合トレード結果
ファンダメンタルズ
10/30の23時に日経のヘッドラインでYCCの再修正が行われるという記事が出た。この記事によってドル円は急降下し、60銭程度の下落があった。前回の日銀政策会議でも前日の深夜2時に日経のリーク記事が発表されドル円の下落があった。このようなリーク記事は毎回起きており、そのたびにドル円は下落し、日銀政策会議の結果で上昇するということが繰り返されている。
ドル円は149円後半におり、日銀による為替介入も起こりえるほどになっていた。 米国金利は国債の売却による金利上昇が続いており、ドルと円の金利差によるドル円のさらなる上昇が想定されている。 日銀としては。これ以上の円安を許容できないため、あの手この手を使って抑え込もうとしており、それが裏目にでているような感じだった。
値動き
- 10/31 9:00から緩やかに上昇。 149.09円あたり。
- 11:30に買いの決済のためか緩やかに下降し始める。
- 12:27 発表のため急上昇(約60銭)
- 押し目の後、ゆるやかに上昇開始。
- 15:30~16:30 会見。その間はヨコヨコ。会見終了後、緩やかに上昇。
- 21:30 指標後に上昇。 最終的には151.7までいく。(約2円の上昇)
- 2:00に急落。
会見内容
YCC運用をさらに柔軟化することを決定
- 短期金利:-0.1% ⇒ -0.1%(変更なし)
- 長期金利(運用):許容幅±0.5%程度 ⇒ 上限1.0%目途
- 長期金利(指値オペ):1.0% ⇒ 適時決定(「毎営業日実施」文言削除)
- 物価見通し:2023年度:+2.5% ⇒ +2.8%、2024年度:+1.9% ⇒ +2.8%、2025年度:+1.6% ⇒ +1.7%
植田総裁の発言
- 粘り強く金融緩和を続ける方針
- YCC運用さらなる柔軟化を決定した
- 我が国経済は緩やかな回復を続けるとみる
- 潜在成長を上回る成長が続くとみる
- 物価見通し上振れの主因は価格転嫁の影響長期化や原油価格上昇
- 物価目標達成の十分な確度持って見通せる状況になお至ってない
- 長期金利が1%を大幅に上回るとはみておらず
- 十分な金融緩和的な状態が保たれているとみる
- 4月に比べて物価見通し上振れてきた
- 消費者物価、安定的に2%を超えるまで拡大方針を継続する
- 粘り強い金融緩和により賃金上昇ともなう2%物価安定実現へ
- 長期金利の水準・変化のスピードに応じて機動的にオペ対応していく
- 今後のオペについて、買入増額や臨時買い入れを、1%下回る水準で行うことも
- ビハンインド・ザ・カーブになる恐れ、まだそれほど高くないと思う
- 為替の変動大きいと経済への影響大きい、政府と連携して注視
- YCC柔軟化、為替も含めた将来の金融市場のボラティリティへの備え
- 根拠の薄い投機的な動きには機動的なオペで対応
- YCCやめる条件、0%金利やめる条件、順番なども含めてその時の状況次第
- 円安の影響は第1の力ともいえるが、輸出数量など第2の力の部分も、輸入物価上昇によるインフレ期待が第2になる部分も
- 円安は、教科書的だが金利差の影響あり、ここまでは外国の金利上昇の影響が大きいと考える
- 長期金利、1%を大きく継続的に超えることはないだろう
- YCCの維持は財政への配慮ではない
- YCC柔軟化で、完全に市場機能が回復することはない
トレード
ドル円は発表まで上昇すると予想していたので、ロング一択。発表前にロングは利確。発表後の状況によって新たなポジションは対応すると考えていた。
発表前
- 9:00/1lot/買い 順調に上昇してきたので指値をいれて放置。 ⇒ 逆指値を入れ間違えて決済されてしまった。
- 0:00/1lot/買い ピラミッティングをするために、追加ロットを入れる。 ⇒ もみ合いで建値で決済。
間違って決済してしまったおかげで、利益が伸ばせずに終了。本来であれば、さらに倍の利益が見込めた。失敗。
発表後
- 13:08/1lot/買い 会見前の15:07に決済。
考察
10/30の日経リーク記事のおかげでいったん下落したドル円の上昇する確率が高くなったと感じた。
8時台からドル円は上昇の気配を感じていたが、エントリーは9時頃に行う。すぐにプラスになり強い上昇が起こる。ピラミッティングを行うために、ポジションを追加したが値動きは停滞。それぞれのポジションで損切を設定するも、互いのポジションの損切値を間違えてしまったため、長期保有予定だったポジションが決済されてしまった。 あとからとったポジションは建値で切れてしまったので、午前中はこれで終了。 倍くらいの利益が取れた可能性があったが仕方がない。以後注意することにする。
日銀政策会議の発表が12:30頃にあった。時間が決定していないのがいつも困る。 結果は「YCC再修正」となったが市場は反応せずにドル円は上昇する。 日経のリーク記事がなければ下がったかもしれないで日銀の戦略ミスかもしれない。 その後は、多少のもみ合いが起こってから上昇へ。 ここで植田総裁の会見まで上昇すると思いエントリーする。 ゆるやかであるが、会見前まで上昇は続き、15時に決済する。 ここでエントリーは終了とする。
ドル円はその後も2時まで上昇が続いた。10/3の大きな下落は介入ではなかったとの発表もあり、上昇したとみられている。 結局2円程度上昇したので、介入もありえるかもと思っていたが結局ありませんでした。
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